レイチェルの結婚』を今更見た。『シークレット・サンシャイン』に欠けてると思っていたものが、こっちにはあった。音楽とダンス、そして笑いを健康的な麻薬のように描き、映画そのものも彩ることによって暗く痛々しい内容を最後まで観続けられるものにしていた。そこから思ったのは、宗教は麻薬ではなくメソッドなのだな、ということ。麻薬的効果ももれなくついてくるが、それは本体ではない。「許し」の問題だけではなく罪そのものにも揺さぶりをかける凄い映画だった。