ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』読了。ものすごい好みの小説でした。孤独とユートピアの不思議な混交、そして着地せずふあふあとゆれ続ける物語。短編なのにひとつひとつボリュームがあるように感じるのは、一文一文が丁寧に綴られているからなのでしょう。じっくり読んで広がる世界。翻訳が出ているもう一冊も読まなければ!

速水健朗『タイアップの歌謡史』を読み終える。内容は解っていたものの、いざ並べられると唸ってしまうのでした。アレもソレもタイアップ。じゃあそこから逃れたヒット曲ってどれくらいあったの? とそれ以外の話が気になってくる。

■ちょいと世界陸上にチャンネルに合わせたら、女子800メートルの予選が行われていました。横並びに並んだ選手はみんな個性的で、かっちりメイクでカメラに投げキッスを飛ばす人や、口もとにピアスをつける白人、神経質そうな人もいれば、ノーメイクで野獣の目つきで最後の微調整をしている人、さらにはおおっおっさん?まで多種多様。なんか凄いことになってるぞ! 

もう自国の選手を応援するなんてチャチなことしないで、生き方に共感、もしくは憧れる選手を応援できるように番組を作って欲しいですよね。全選手のプロモーションビデオが流れるとか。そしたら欠かさず見ちゃうかもしれない。もう記録とかどうでもいいっすよ。己との戦いがそのまま隣にいる選手との戦いになる陸上競技は、もう記録という物差しなんかではまったく図れない戦いになっていると感じました。