椹木野衣『なんにもないところから芸術がはじまる』を読み終える。飴屋さんのやつをちゃんと知ったのは初めてだったので今更ながらびっくりした。あといろいろ考えることがあったけどまだうまくまとまらず書くには至らず。

■『ダイナマイト関西 2006』のDVDを見終える。(ほぼ)芸人による大喜利大会。五時間と大変長ったらしいものだったので、早送りしまくり。面白いが(当たり前だけど)単発の笑いが大量に出るので、見終わったあとびっくりするくらい何が面白かったのか忘れている。

あまりにもずっと見ていたのでいろいろ思いついたのだけれど、中でも大喜利を和歌などの流れに入れて語ることが可能なのではないかというのは結構面白いと思う。お題と解答が合わさってひとつの詩になるという。もちろん笑いを突き詰めると形式がぐだぐだになり、優勝した笑い飯西田は毎回長ったらしい解答をしているのだけれど、やはりドッと笑いが出るのはリズムがよく短いものが多かったような気がする。

そういったことを加味すると、かつて文字としてしか残されなかった分野が、声と言葉と場の雰囲気を(多少なりとも)感じられる映像メディアで残されていることは活気的なことだと思う。が一方で、文字として残されないとちゃんとした評価をされないって感じはする。

■TBSラジオに変な番組増えたなぁと思っていたら、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版公開記念 深夜の緊急対談」という竹熊健太郎さんと宮台真司さんが対談する、しかも2時間半くらいの長さのものを今晩やるそうです。何をどう話すんでしょうか。聴いてしまいそうです。

■何かうめき声を漏らし、片手に持ったドリンクを飲みながらちどり足で歩いているオッサンが前方にいたので、うわぁ昼間っから酔っ払いかよーなどと思いながら追い越すと、手にしていたのはアルコールではなくCCレモンだったのでズッコケ。

■『童貞。をプロデュース』を観にいきました。誰か誘って行こうと思いつつ結局一人で行ったのだけれど、気にしていた予告編で若干感じた拒否反応は本編ではまったく感じなく、これなら誘えたじゃんと少し後悔。主人公の二人はちゃんとした人でしたよ。

何度も笑ったし、心動かされるシーン(特に女の子と会話しているところとゲロ)も多かったけれど、観終えた後に妙な物足りなさが。単に二時間くらいの長さの映画に毒されているだけかもしれないけど、長編撮って欲しいです。今度は誰かを誘うから。

■↑あと挿入歌の『穴奴隷』はかなりヱヴァンゲリヲン宇多田ヒカルの「beautiful world」と並べて聴きたいですね。