梅雨の蒸し暑さのせいかロクな夢を見ない。昨晩は電子辞書をコントローラーにして車を運転。当うに事故る、と思いきや、車体はピクリとも動かず「早くしろよ」と後部座席からの野次を受け冷や汗をかきまくる、というしょうもない内容。起きたら汗べっしゃり。


その前の日はもっと酷い。四方に壁がある箱のような世界、そこは巨大な本棚のような分厚い敷居で二つに分けられていた。その二つの領域にはまったく別々の生命体が住んでおり、文化もまったく異なっている。コマツは空を飛ぶことができ、その分厚い敷居を乗り越え二つの領域を行き来することが可能である神のような存在であった。

コマツが一方から他方に移動しまた戻ってくると、その領域はタイムスリップしたかのごとく急激に変化している。その時間をスキップするような感覚が楽しくなって、何度も何度も行ったり来たりしていると、いつの間にかどちらもディストピアと呼べるような無残な世界にになってしまい、今度は楽しさではなく恐怖によって二つの世界を頻繁に移動。地獄から地獄へ、行っても地獄戻っても地獄。起きたらやっぱり汗べっしゃりなのであった。