■
見てはいけない夢を見た。漫画を読んだ夢だ。それは『HUNTER×HUNTER』の新刊だった。すごくすごく面白かった。起きたときには当然、まったくその内容を覚えていない・・・・・・虚しい。
その(ぶり返した)傷を癒すかのように、月末に読み続けている漫画の新刊がいくつか出たぞ!
志村貴子『放浪息子』はお話部分はほとんど進まないものの、衝撃的なにとりんのランジェリーデビューがありました。部分的に切り取れば変わらないものの、ショタモノとはぎりぎりで一線を画しているのが相変わらず奇妙。この漫画を読んでいて一番楽しいのが、沢山登場し過ぎている女の子たちの描写。可愛くないコまで可愛い。
菊池直恵『鉄子の旅』まさかの最終巻。なぜこのやり方でネタが尽きないのか不思議な漫画であったが、読んでる途中でコレが最終巻と知り驚いた。だが、その理由が「ネタが尽きた」ではことは、この巻の面白さが証明していることでしょう。「つまんないと思うのもまたいい」は全てに当てはまる名言です。
一巻が衝撃的だった武富健治『鈴木先生』。第二巻はさらに凄かった。ここには「感動」があるかもしれない。しかし痛さや恐怖、そして虚無感と入り混じることで、もっと得体の知れないところまで膨張している。なぜ今さらこの画風で書くのか。漫画内で妄想を挿入する時は、受け入れやすいシンプルな線で書いている。書けるがそっちにはいかない。さらに言えば臆せず急に四頭身になったりもする。変、だがこの漫画にその程度の変が混じっていたところで大して気にならない。
やはり印象的なのは感情表現で、恐怖漫画なんじゃないかと思う場面すらある。過剰な感情が飛び交い、ぶつかり合い、時に手の届かぬところまでいってしまう。「学級崩壊」なんて言葉はウソだ。崩壊し跡形もなくなってくれればさぞかし爽快だろう。なくならない、どうにかしなくてはならない、どうにか耐えなければならない、どうにか・・・・・・・。
なんで中学校などという奇妙な枠組みが、今もなお存続できるのかと疑問に思えてしまうほど凄まじい。
- 作者: 菊池直恵,横見浩彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (99件) を見る
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/02/26
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 48回
- この商品を含むブログ (146件) を見る