komatsu822007-07-21

■小田切博『戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌』読了。フィクションであることが免罪符として働いたり、現実を扱うにもかかわらず逃げ場、安全圏として機能したりしてしまうという問題は、受け手こそもっと考えるべきことなんだろう。

■友人の両親がやっていた、近くに大手ができたので潰れてしまった、あの店があった場所の前を颯爽と通り過ぎると、急にお好み焼きが食べたくなったのです。

■CINRAの新しいやつがアップされてたので気になるのだけつまみ食い(BOOKの「性欲は、あくまでも本で」とMUSICの大谷さんのインタビュ−)。相変わらずすごいボリューム。無料ってこともあって全部見る気になれないのが弱点か(?)。いろいろ試してみてる感じも好きなので、がんばって続けて欲しい。

http://www.cinra.net/

■【写真】道端で見つけたペイント。色盲としか思えない色使いに脱帽。久しぶりにラクガキでシビレました。日本人が描く絵柄じゃないのも気になるところ。

堀江敏幸『いつか王子駅で』読了。また読み惚れてしまいました。小説の中で小説について考えるという方法は、批評やブックレビューとは明らかに違い、独特の自由さがありますね。その中に小学生のころ教科書で読んだと思われる『スーホと白い馬』が扱われていて、その時代まで一気に記憶が遡ったことに軽い興奮を覚える。これは偶然かはたまた仕組まれた罠か・・・・・・

■「ふざけんな、マジうるさいから」女は淡々とした口調で5歳児(推定)を叱りつける。その右手の指先を3歳児(推定)が握っており、左手は赤子の入ったベビーカーを押している。「本当にイラつくから、やめなムカつくから」女は淡々とした口調で5歳児(推定)を叱りつける。その腹部ははちきれんばかりに膨らんでおり、新たな命を宿している。

↑今日見た若い母親。子供に対する愛情をまったく見せないにもかかわらず、このご時世に4人も子供を抱えているという矛盾。どう理解していいかわからず、少し恐怖も感じました。