komatsu822007-07-22

古川日出男『ハル、ハル、ハル』読了。今日が始まる。

■友人たちとICCへ。児童向けの企画展をやっているせいか、子供がたくさん。こんな人の多いICCは初めてでした(といっても決して多くはないのだけれど)。これだけ遊べて無料ってすばらしい。

■子供スゲー。触れるものはぶっ壊すんじゃねーかと思うほど手荒に扱っていました。きっと大人になるということは、自分を上手くコントロールできるようになるってことなんだと思う。気持ちのブレーキとアクセルの使い方が上達するというような。でも急ブレーキばっか上手くなって、アクセルをぐいっと踏みこむことができないでいるような、そんなもどかしさも感じるのですよ。

■【写真】ICCで行われていた落書き版。子供無敵。大人なら他人が書いたとこは遠慮しちゃうけどやつらには関係ありません。我、我、我。ミッキーを描いた下に書かれた「アメリカからきました」って言葉にやられる。

■疲れ+眠気のせいで。大量に出された豚肉を食いそこねる。終盤復活するも食物繊維ばかり取ることになる。ぶひっ

■夕食中友人とたまよの話になる。意見は割れました。その中でキャッチフレーズの「日本人でよかった。」に違和感を持ったという友が、「『人間でよかった。』って思うときはよくあるけど、そういうふうに考えるのがよくわからない」と述べ、それにちょっと感動する。

■選挙に行く行かないの話もちょうど半々に意見が分かれた。勝手にみんな行っているものだと考えていたが、そうでもないことに驚く(一応名のある大学出なのに!)。でもそこで言われた「誰に入れていいかわからない状態で誰かに一票投じたくない」という感覚は共感できた。自分は「選挙なんて後悔するためにあるんだからそれでも行くべきだ」的なことを言ったような気がするが、それが誠実かと問われればそうでもないような気がしてくる。

何号か前のスタジオボイスでの松江さんの連載で、初めて選挙に行く女性のドキュメンタリーという内容があり、今まで「政治的無関心」であった人が自分でいろいろ調べ、その結果ものすごく真っ当な意見に辿り着くという話にとっても感動した、というか未来が少し明るくなった感じた。

実際は「政治的無関心」なんかではなく、大きな政治に参加することにあまりリアリティを感じられないというのが現状なのだと思う。ちょっと前に上川あやさんの話題や本などを通じて政治を通して「変えられること」に少し興味を持てたように、その「政治的無関心」をどうにかしようとするならば、もっと小さい枠から見ていくほうが実践的なのではないかと最近思うようになった。

■一日が終わる。それでもまだ「ハル、ハル、ハル」で教えられた、絶望する前に絶叫しろ、という言葉が頭の中に残っている。