■たとえばクラブイベントのように、たんたんきゃんきゃんと音が鳴っているところで顔を近づけ大きな声で話すのと、密室の部屋で二人っきりで話すのと、閑静な喫茶店で、それ故に耳を澄ませば他人様の話声が聞こえてしまうような場所で話すのとでは、どれがだれとなにをどの程度話すことができるのだろう、などと考えてみる。

川上未映子『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』読了。数ヶ月前大型の本屋をまわって探しても見つからなかったんだけど、先日六本木のABCで積まれていたのを発見して購入。芥川の候補になっるってこういうことなんですね。よかったよかった。で、ちまちま読み進めていたんですが、これがブログ日記ベース故か、ぐあんぐあんと色んなところに引っ張っていかれるような感覚。小説よりスリリングな印象も。

SFマガジン9月号掲載、円城塔「Boy's Surface」を読んでみた。『Self-Reference ENGINE』同様、自分が「読めて」いるかどうかものずごく心配になりました。実は単にベタなことをものすごーく遠回りに、作中の言葉を借りれば高次元までわざわざいってからやっぱり戻ってきてわかりやすーく着地してるよに見えるんだけどどうなんだろう? 自分の読書力に自身が持てません。どちらにしろどんな回路でこんな小説が書けるのか不明。「オブ・ザ・ベースボール」も読んでみよう。

ジーン・ウルフケルベロス第五の首』が100円ってそりゃないでしょ? そりゃあちょっと端っこの方が汚れてますけど・・・・・・なミラクルが起こるブックオフ。今日は大漁でした。月に一回くらいこんな日があって、それは自分と似た買い方している人や、携帯を握り締めたせどりさんたちに荒らされていない時間に運良く足を運んだ以外のなのものでもない。だからマメに通ってしまうのですよごめんなさい。