■警告しておく。こし餡だと思っていたものが、実はチョコクリームだったときの驚きは意外と大きいゾッッ!!

■録り貯めておいたBS世界のドキュメンタリーをいくつか(追いつかねー)。「テンジンとパルキット〜ザンスカール高地の娘たち〜」というフランスのドキュメンタリーがとても良かった。エベレストのふもとにある小さな村(ドラクエみたいな小さな家が十くらいあるだけのところ)で育った二人の少女が、それぞれの理由で村を出ていくという、言ってしまえばただそれだけの内容。


この地方の伝統として、娘は結婚を通じて他の村の家にもらわれていく。それはつまり、男は村(というか家)に留まり続ける一方、女は必ず別れ経験しなければならないことを意味している。そんな伝統があるからか、同じ質問でも女性の発言のほうが重みがあるのが印象的だった。

しかもその結婚を自分で選ぶことはできない。両家の親同士が勝手に決め、本人たちは会ったこともない相手とくっつくことになるのだ。村一番の美人であるテンジンは、ある日急に結婚を決められてしまう。本人が泣きながらも婚姻の儀式は着々と進められ、まるで物や金銭と交換するかのように相手の家へと貰われていく。一度決まったら後戻りはできないのだ。

一方パルキットは、通じ合っていた初恋の相手が親に結婚を決められ、そのことにより失恋を経験する。男が駆け落ちをほのめかすも、両者はこんな極地では親類の後ろ盾なく生きていけないことなど二人は重々承知しており、お互いの「純愛」を守り通すかのようにパルキットは尼僧になることを決意する。

パルキットはダライ・ラマのいるダラムサラで修行するべく、一週間ほどかけて冬の時期だけできる、川が凍ってできた道を歩くという辛い移動を体験する。山を抜けると急に飛行機とバスを乗り継ぐという近代的な移動方法になるのが面白い。なんとか到着したパルキットは、近代化されつつある町に驚きながら、修行する寺院を見つけ髪を落とす。

個人的に感動的だったのが修行の内容というのがチベット語宗教哲学だけでなく、英語やパソコンの使い方までと幅広かったこと。女子高的な雰囲気のある尼僧の集団が、とても幸せそうに過ごしている光景が映されていました。勝手に狭苦しい教育だと思い込んでいましたよ。

映像も素晴らしくって、たまに入るナレーションをうざがりながらも見入ってしまいました。

■『サルまん 21世紀愛蔵版』上・下巻を読了。上巻でもうお腹いっぱい。無理無理最後まで読んだけどいっきに読む代物ではなかった。なんかちょっと気持ち悪くなってきたかも。おもしろいんだけど・・・・・・。