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コマツさんは叫んだ。
早く来すぎた!
常に五分前の五分前行動を心がけなくてもしてしまうコマツさんなのだが、今日はちょっとした遠出とあって、十分前の十分前行動をしてしまったのである。
自然といつも待つ側に回るので、時間を潰すのは慣れている。のだが、今日は文庫持ってない&荷物多いからあんま動きたくない。
だからこうして、携帯メールをちゃかちゃか打って時間を費やしているのである。メール打ちは本当に時間が経つのが早いなぁ、
あ、来た。お、違った。
まだかなぁ。もう五分前だよ。いつものコマツさんならこの五分前に着いてる時刻だよ。だよだよ、そうだよ、もう打つ内容が思いつかないんだよ。
もう集合時間ですが五人中一人しか着ていません。その一人とは何を隠そうコマツさんです。可愛そうです。可愛そうなゾウです。嘘です。コマツさんは人間です。
遅い。みんな遅すぎるッ!
着信。
「今どこぉ?」
私は断固として改札の前にいる。仁王のように立っているのが自分だ。
「あ、改札違う方だよきっと。こっちにはもうみんないるよ〜」
なッ!