桜が咲いてきましたね。季節は春です。この頃になるとコマツさんは発情期、オスのコマツさんはメスのコマツさんの元に集まってきます。臀部を紅潮させたオスはそれを見せつけることでメスにアピール。その際利き手を使っておしりをバンバン叩くので、昔はその刺激で赤くなると考えられていましたが(故に戦前は「コマツさん」という呼び名よりも「スパンキングモンキー」という名称の方が一般的でした)、最近の調査でこの時期に合わせて自然とそのような色合いになっていくことがわかっています。

しかしそんな光景が当たり前のように見られたのはもう昔のこと。急速に進んだ開発の中、住処を追われたコマツさんたちは一気に数を減らし、今では檻の中で目にすることのほうが多い動物になりました。たとえ動物園でも発情期のコマツさんの臀部は赤くなりますが、メスと隔離して飼育されているため、オスは気持ちだけを高ぶらせ狭い空間の中を忙しなく徘徊することになります。可哀想ですね。