ちょいと前に気づいたんですけど、ブックオフのセットものって凄ぇ安いんですね。ビックリです。本気か?と疑ってしまうくらいなんですよー。そんなことに気づいたので、全国の美少年愛好家に熱い眼差しを送られた『ヒカルの碁』5巻まで(200円)と『姫ちゃんのリボン』全10巻(250円)を購入しました。俺が後者の漫画セットをドサっとレジに置いたとき、いくらか年下だと思われる男の店員はかなり戸惑っておりました。

ほぼ同年の小説家、西尾維新氏が少女漫画愛を表明していたのを読んで、俺も幼き頃に読んだ(というか主にアニメで見た)少女漫画にかなり影響を受けているはずだ!と考えるようになりまして、まー最近いろいろ試しに読んでみているわけです。少女漫画に触れたのは主に小学校高学年から中学生くらいまでで、男兄弟しかいない自分には少女漫画誌を開く機会も勇気もない。そうなると情報はアニメ中心にならざる負えず、漫画を読んでもほとんどアニメ化されたものに感化され読んでいる状況でした(まー女友達の影響ってやつもなくはなかったが)。

またちょっと話は飛びまして、先日西島大介氏の『恋に落ちた悪魔』という魔女っ子もの漫画を読みました。ちょっと前になるけどニコール・キッドマン主演の映画『奥様は魔女』なんかも観てて、「魔法&恋愛ものは面白い!」と再発見したのです。という前フリがありまして、「俺の魔女っ子の原点はどこにあるのだろう?」という疑問が自然と湧き、行き着いたのがこの『姫ちゃんのリボン』ってわけです。

今3巻を読み終わったところなんですが、もうコレ傑作ですね! もちろんいつものように細かいところをネチネチ言い始めたらキリがないのですが、楽しいからどんどん読んでしまう。当時はアニメでしか見ていなかったけど、まーいまんとこ漫画と似ているので、あーあったあったと思いながら、けれど細かい展開は忘れているので驚きもちゃんとたあり面白いです。

読んでいて気づいたけど、魔法&恋愛ものって女の子じゃないといやらしくなってしまう。男じゃ駄目。『まじかる☆タルるートくん』になってしまいます。つまり確実にエロの方にいってしまうのです。姫ちゃんが男の子に変身したとき、まったく股間に違和感を持たないのは、彼女が純朴な中学一年生ということでギリギリ許されているのです。また女でも(当然男でも)駄目です。打算的過ぎます。直感と勢いが必要なんです! だから女の子じゃなきゃ駄目なんです!! 

前述の『奥様は魔女』では、魔法の国からやってきたという設定があるため、女性は生き急ぐ20代だろうと、愛に飢えている中年だろうとみんな女の子だったりする。少女的な性質(まぁこれも偏見なんだろうけど)を色濃く持っているから、魔法というめちゃくちゃさもなんとかなってしまう。そうでなきゃ後半魔女狩り的な話になっちゃうのだ!

そういえば先日観た『時をかける少女』も広い意味で魔女っ子ものだと言えるなぁ。やはり今一度、使うことの適わない魔法について、よくよく考えてみる必要があるようです。


奥さまは魔女 [DVD]姫ちゃんのリボン 1 ロマンチック・ストーリー (ロマンチック・ストーリー/姫ちゃんのリボンシリーズ) (コバルト文庫)