録画していた「菅野美穂のアフリカ大自然 絶滅危機のチーターを救え!」(テレ東)を観た。菅野美穂である意味はまったく感じなかったけれど、かわいかったので特に文句はない。コメントも無難だった。

チーターが絶滅に向かっているのはデリケートだからだ。という主張が繰り返されていた。その言葉だけでは逆に分かりづらくなってしまうけど、番組内から読み取るに、

  • 放牧が盛んになり生息地が狭まっている
  • 人工的な繁殖が難しい
  • 意外と狩がヘタ
  • 訓練のしにくい方法で狩をするために、餌付けをすると野生で生きられなくなる。

といったところをまとめて「デリケート」と言っていたのだろう。用は環境の変化に付いていけなく、アフターケアもしにくいってことですな。

家畜を放牧するために、お人間様がズンズンとチーターの生息地を現在進行形で侵食していると番組は伝えていた。追っ払われたチーターは肉食なので、反撃とばかりに家畜を襲う。襲われた家畜の所有者は自己防衛とばかりに銃でズドーン! 牧場主の中には罠にかかったチーターを保護団体に引き渡さず、日ごろの恨みをここではらしてやろうとばかりに狙い撃ちにする人も珍しくないらしい。

かつて、ヨーロッパではチーターに当たる存在はオオカミだった。森を切り裂かれて広げられた牧草地に放たれた家畜をオオカミが襲うのだ。その恨みと恐れからオオカミ男などの噂が流れるようになったという。日本だとチーターは何だろう? オオカミはかつて日本にも生息していたが、西洋の扱いとは正反対で神として崇められていた。家畜を飼う習慣がなかった日本では、頻繁にオオカミの被害に会う事はなかった。逆に農地を荒らす小動物を食べてくれるということから好意的な印象があったらしい。

熊なんてどうだろう。生息地を狭められたために農地を荒す選択を取るようになる。場合によっては人も死にかねないし、戦ったじーさんは英雄ぶる(笑)。なかなかチーターとポジションが似ているのではないだろうか。

チーター保護にかかわっている方が、チーターがいるってことがアフリカが正常である証拠、的なことを番組後半で言っていた。事件として扱った報道が耐えないけれど、我々は熊とうまくやっていくことができるのだろうか(って今住む東京にはいないけど)。まったくもって感覚的な判断だけど、そこって結構重要な気がする。プーさんで満足しちゃダメなんです。