スーザン・A・クランシー『なぜエイリアンに誘拐されたと思うのか』を読む。アメリカの心理学者が書いた本。内容はタイトル通りで、出てくる結果も予想を大きく裏切るものではないけれど、細かいところも丁寧に考察されているし、なにより誘拐されたと主張する人(ビリーバー)へのインタビューが面白い。彼(彼女)ら人となりを含めた体験談は何度も笑ってしまった。

意外というか驚いたのは、アメリカでエイリアンの存在を信じている人がめちゃくちゃ多いこと。それも宇宙のどこかにってレベルじゃなくて、「もう地球にいる」って言うんだもん。日本では同じ発言をしたら、ハッキリおバカさん扱いされてしまうでしょう。これはもちろん日本人が優れているってことではなくて、この国だとそれが霊とか占いとかそっちの方に寄っているだけ(たぶん)。それにしても日本でエイリアンネタってほとんど見ない(冨樫先生の『レベルE』という傑作はありますが)。誰が『なぜ日本人はエイリアンを信じないのか』って本を書かないかな。


スペシャのアーカイブで期間限定「□□□/spoil SPECIAL」がやっているのを発見。謎の新人spoilのPVが面白い。超地味だけどなぜか癖になるし、一度見たら絶対忘れない。spoilの正体は現役サラリーマンらしく、そっちのネタで埋めた曲名が笑えます。オントンソンで書かれている「上司と部下の狭間で揺れ動くビート&メロディ!今夜は新橋で呑むか!呑まれるか!」というコメントも素敵。聴いたところ全然そんな感じしないけど(笑)


なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか (ハヤカワ文庫NF)