北川歩美『真実の絆』(ブックオフde100円)を読む。スゲェ。スゲェたくさん登場人物出てきて、スゲェ展開、というか転回が早い。人間描写が必要最低限って感じなので、ずんずん話しが進んでいきます。そのため魅力的な登場人物などは出てこないけれど(というか感情移入すらさせない)、「驚き」は数え切れないほど用意されている。

人間関係が変わりまくるので後半「驚き」に対して「もうどんなことが怒っても驚ける自信がない!」ってとこまで追い詰められるけど、最後の仕掛けでちゃんと唸らせてくれるのも素晴らしい。最新科学ネタってのもそそりますな!と誉めまくっているが、こういったタイプの作品はそんなに好きじゃなかったりする(それでも「なんかスゲェ」と思えたってことを言いたいのです)。


昨日(遅ればせながら)買った『Izumi』のライナー・ノートに興味深い情報が。「一種の天才」、「何百万人にひとり」などと形容されるモノ・フォンタナは「精神的な問題から、飛行機に乗ることがどうしてもできない」らしい。なんか作った話みたいですね。つまるところ日本で彼のプレイはみられないってことなのです。ああ、なぜ我が国は島国なのでしょうか。それ以前に地球の裏。船って手段もあるけど、中南米から日本ってどのくらいかかるのでしょうか? 行きだけで一週間とかかかっちゃうのかしら・・・・・・ま、無理ですはな。


真実の絆 (幻冬舎文庫)