『読む哲学事典』が面白かったので、同著者の『哲学史のよみ方』も新書だし買っちゃおうと思ったのだが、ビックリどこにも売っていないじゃない。新書だと1998年のものはもう古過ぎなのだろうか。ならば!と、図書館に行って借りようと思ったが、ここでも置いてるとこがなかなかない。なぜだ。

まぁそんなこんなあってからちょっと足のばした図書館で見つかったので借りる。狐と狸の化かしあいから始まるという衝撃からはじまる哲学史は、普通のそれとはまったく違く、なにより読んでいて楽しい。知ったかぶりたい人にはまったく向いていない本。


シリーズ五作目、浦賀和宏『さよなら純菜 そして、不死の怪物』を読む。毎回「エロティックな表紙だなぁ」と思っていたが、今回はあらまぁ官能小説のよう。

毎回奇妙で新鮮な衝撃(となんともいえないウンザリ感)のあるこのシリーズ。今回は絶対行かないと思っていた方向に一気に傾いてビックリ! どうなるんだかも、何がしたいんだかもさっぱり分からなくなってしまう。恐るべし。前作の時に受けていたインタビューで折り返し地点にやっときた的な発言があったので、あと3冊くらいは出るのだろう。もう最後まで付合わざる負えません。


あと『テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ』とか、不定期刊行のフォトエッセイ雑誌「youngtree press」の新しいやつとかを読む。

前者はマンガ評論。普段気にしている問題ではないのだけれど、結構面白かった。読んでいて気づいたけど、今までオタク評論はいくつか読んだけど、マンガ評論は初めて読んだかもしれない。マンガそのものは比較的読んでいる方だとは思うので、いいものが読めればグッと広がる気がする。


三角マロンパイ、(多分)4つ目。ちょっと飽きてきた。


哲学史のよみ方 (ちくま新書)さよなら純菜 そして、不死の怪物 (講談社ノベルス)