NHKで放送されている『ダーウィンが来た』。この前の特集はイワナで、産卵しているシーンが爆笑だった。イワナは力を入れると、人間とは逆に口が大きく開いてしまうらしく、産卵しているメスもそれに不思議な液体をぶっかけているオスも、これでもか!とガバッっと口をあけながらブルブルと震えるのです。その姿がそりゃあもうすごくってすごくって・・・・・・。

静止画だと面白みが薄れちゃうけど一応リンク。

http://www.nhk.or.jp/darwin/program/program033.html



エドワード・ケアリー『アルヴァとイルヴァ』を読む。『望楼館追想』が楽しかったので翻訳されている一冊にも手をだしてみた。とある街を救った双子の話。と同時に架空のガイドブックのようにもなっている不思議な小説。

街相変わらず変わった方々がたくさん登場するのが嬉しい。中盤姉妹でSMのような行為を繰り返すのも魅惑的でした。なんだかんだで物語が濃密になっていき、「いろいろ変わったこともあったけどいい話だったな」と読み終えて思えるのも前回に近い。決してハッピーエンドじゃないし、もちろんお涙チョーダイなエンディングでもない。いつのまにか大筋のお話は終わっていて、最後にしゃらっときれいに締めくくられる。それだけで「いい話だったな」と思えたのは、登場するちょっと変わった人々や、なんてことない町並みに与えられた著者の惜しみない愛情が、読んでいるこっちにも移ってしまったからだろう。


アルヴァとイルヴァ