小学校の頃よく遊びに行っていた友人の家が建て直されていた。その友人は引越したときいていたが、まさか家を壊すとは思わなかった。当時でも十分古かったからなぁ。それはさておき、新しくできた家がどれだけ好意的に見ても悪趣味なのがショッキング。なんだろうこの腹立たしさは? 



ジェフリー・F.ミラー『恋人選びの心』を読む。怪しいHOW TO本じゃぁございません。進化人類学、もっと具体にいうと性淘汰を扱った本なんですの。進化のお話というと、自然淘汰ばかりが目立ち、まるで性淘汰なんかはなかったように見られがち。なんでそんな状況になっちゃったんだろうってのが上巻で、下巻は人間的だと考えられている様々な特質が、実は性淘汰の結果として生まれてきたんだよ、っていうぶっちゃけ話。

スポーツはもちろん、言語も慈善も想像力も、みんなみんな性淘汰! 危険な橋渡しを見事に買って出た内容で、とっても大胆に感じること必須。ちょっと前の本なのでそれほど期待はしてなかったけど、驚きは多かったです(特に下巻)。一方、「う〜ん、それはどうだろう?」と素直に頷けない部分もある。それでも、「今後もっと面白い話が出てくるハズ!」と期待してしまう魅力は確かにあった。



『ぼくたちも妊娠できますか?』を読む。珍問に対して真面目な答えを作り出そうとする変な本。トリビアっぽいけど、TVでは扱えないような際どい質問も多い。「ギロチンによって切り落とされた頭は、地面に落ちたことを感じる?」などという恐ろしいものから、「どうしてみんなキスするの?」という意外と気にしてなかった素朴な疑問まで種類もいろいろ。

「からだ」「愛」「死」「動物」という四つのパートに分かれていて、合計なんと107つ。そのためひとつひとつの答えが短いのが個人的にはさびしい。もっと詳しく、ついでに無駄に話をブクブク膨らませているほうが自分好みだったりする。けれども少しずつ分けて読めるので、ちょっとした移動用に持っていくのにはちょうどいい。


ぼくたちも妊娠できますか?―平凡な日常を驚きの世界に変えるQ&A (ハヤカワ文庫NF)恋人選びの心―性淘汰と人間性の進化 (1)恋人選びの心―性淘汰と人間性の進化 (2)