年末年始と録画しておいたTVをダラダラ見ているせいで、普通に流れている番組をビデオのリモコンで停止させようともがいてしまう最近です(しかも、止まらない映像を見て「リモコンの電池が寿命か・・・・・・」と取り替えるまでしてしまった)。



ついこの間までDS三昧。『ドラグンクエストモンスターズ』をやったのだけど、楽しいくせいと同時にとっても虚しい。物語を求めるとゲームをやっていて辛くなる。だってあまりに薄っぺらいんだもの。昨年やったマザー3やもぎチンは閉じられた世界と逆手にとって(もしくは責任をとって)いたけれど、ゲーム内世界をやたら大きく見せようとしているものは逆にチンケに見えてしまう。じゃぁ物語も世界観も求めないで純粋にゲームを楽しめばいいではないか、と思うもどっちかがなけりゃやっぱりやっていて虚し過ぎる!



ゲームにのめり込んでいたのであんま本読めなかったけど、それでもいくつか読んだ。

水谷 尚子『「反日」解剖 歪んだ中国の「愛国」 』
中島 岳志『インドの時代 豊かさと苦悩の幕開け』
三土 修平『靖国問題の原点』

という思うところあって読むような本を特に深い考えなしに読んだのだけれど、どれも面白かった(と同時に不勉強なのを思い知った!)。読もうと思ってメモしておいたのを「どうせなら」とまとめて読み。結果的にどれも無関係とは言えずかえってためておいて良かったとすら思えた。扱われている問題に関してはまったくもって不勉強なのでとやかく書くのは控えておこう。



リチャード・フラナガン『グールド魚類画帖』を読む。副題に「十二の魚をめぐる小説」とあるので、さぞかし楽しいお話だろうと読み始めるも、うびゃー!な内容だったのでビックリ。19世紀にイギリスの島流し場所となったタスマニア島、中でも「悪魔の島」とまで呼ばれたというサラ島を中心に語られ、楽しいなんて言ってられない。

主役であるグールドは実在し、挿入されている魚たちの絵も本当に囚人であった彼が書いたものというのも驚き。しかし、ほとんど資料が残されていないので彼に関することはほぼ全て作り話だという。その一方で物語内の突拍子もない出来事が、感じるほど荒唐無稽というわけではないというのも凄まじい。オーストラリアの歴史は一度まとめて読んでおきたいな、と思わせられましたよ。


「反日」解剖 歪んだ中国の「愛国」インドの時代 豊かさと苦悩の幕開け靖国問題の原点グールド魚類画帖