浦賀和宏『堕ちた天使と金色の悪魔』、このシリーズも第七弾目になりますか。冒頭のから不気味な爽快感を覚えたものの、中盤からは例の鬱屈とした語りが再開。またか、と思いつつもこれこそこのシリーズの真髄。著者本人の叫びのようにもとれる部分と、主人公のそれの二重のセキララさが相変わらずの異臭を放っている。

意味深な挿入がちらほらあるだけでシリーズ全体のストーリーはあまり進んだようには感じられなかったが、今回でどこに伏線が隠れているのかわからないということがハッキリしたこともあり、やっぱり次が楽しみ。

■新しいアイポッドナノに触れてみた。なんか白い恋人みたいでした。

ファラオ・サンダース『アフリカ』を聴く。懐でかいっすねー、ビルド・アン・アークに直接つながってく感じ。好き好き。

■「新潮」10月号掲載、東浩紀桜坂洋「キャラクターズ」を読んでみる。むむむむ、おもしろいようでいてつまらない?? 私怨っぽいところが全部、過剰な自虐のネタのために存在しているように見えてしまう。結局「人の良さ」が前面に出てきているのでは?