桜庭一樹『私の男』読了。唯一読んだことのある『少女七竈と七人の可愛そうな大人』に対する苦手意識から、ちょっと敬遠していた人ではあったけれど大森望さんがラジオで「今年一番」と言っていたので再び挑戦。すると、書き方も全然違っていていてなかなか面白いではないですか。構成勝ちというか、大胆にも遡り遡る語られ方は奇妙ながらも新鮮。

斎藤美奈子『文学的商品学』も読む。おもしろいけど、文学に向けられていた需要のほとんどが漫画に移行していった、ということが、ものすごーく自然なことだと思えてしまうもの寂しさもアリ。