■やらなければよかった、と思うことはわかっていたのだが・・・・・・。DS版のFF4をガーッとやってグゴゴゴッとクリアしたのだが、(良くできているとも言えなくもないんだけど)まったく面白くなかった。いまさら昔のゲームのリメイクに何か期待するほうがお馬鹿さんなのだけれど、小学生の頃やりたかったが(金銭的理由で)やれなかったものなので、つい。

しかも、兄がFF4を友達から借りていて目の前でやっているのをチロチロ見ていたのだ。あー、やりたいやりたい、やりたい盛りの低学年。悲しいことにセーブ数の理由でこっそりやることも適わない。無駄なレベル上げを好む偏執的な性格であった兄は(それを「完璧主義者」などとは決して呼ばんぞ!)、借り物にも拘わらず攻略本を揃えていて(たしか《ストーリー編》と《データ編》っぽいのでふたつあったなぁ)、俺はそれをこっそり眺めることで勝手に妄想をむくむく膨らませていた。そこから受けた影響は大きく、ただでさえ歪な天野喜孝の世界をさらにぐじゃぐじゃにして頭の中に混ぜ広げることになったのだ。

実際やってみたFF4はその俺リミックスに比べると当然劣り、もっと言っちゃうと、どう考えても俺の住んでいる杉並区よりも少ない人口の星の運命を、驚くほど公私混同させながら結局まるごと救ってハッピーエンドってオイッ!な内容だった。もちろんかつてはアイデアの宝庫だったのだろうけど、今はそれじゃあノれないよー