コマツさんは右手を負傷している。使い慣れていないものを気軽に使用してはいけないのだ。

原因はライターのあの、つまりあの・・・・・・、ライターを「ぐるっとポン」という名に変えたと想定すると、その「ぐるっと」に当たる部分にある。


コマツさんは大掃除の際、誰にもらったかも忘れてしもうた御香を発見し、「捨てるぐらいなら使うか」とそれを試してみると、「意外と心地良い香りがするではないか」という感想を持ったのでこれからもたまに使うことにした。さぁ今日も、犬が同族を見つけた際にみせる、あの尻尾の下部を執拗に嗅ぐ行為のように、クンクンクンを鼻をひくつかせてやろではないか、と思いその準備を。だがその時、直前に皿洗いをしたせいで、へのぼにょにふやけてしまった親指を使いそこを回してしまったので、ずるべろにょんと先端の皮が剥けてしまったのだ(ギャー!)。

バブル全盛期、ノースモーキン・コマツとしてリングで喝采を浴びたこともあるワタシは、そのかつての名の通り煙の吸引、および煙の排出兼日常的火遊びからは縁の遠い人間なので、「そんなに摩擦するものなのだなぁ」と素直に驚いたのだった。ま、ぶっちゃけ痛くも痒くもないんだけど。