■川沿いを歩いていると、白くふわふわした丸いモノが目に入った。何故こんなところに兎が・・・・・・、驚いて少し立ち止まると、その丸いモノがこちらに振り向いた。ニャー。猫ではないか。まるまると太った猫ではないかキサマは! なぜか苛立ったコマツさんは「カァァッ!」とハシブトカラスの物真似で威嚇するも、豚猫はまったく動じない。なかなか肝の据わったやつだ・・・・・・、と思いきや何か食っているではないか! もう食うなッ!!

そのような光景に出くわしたのは先日のことだった。それを今日のように、若干ながらも雪が積もった日に見れば、なかなか幻想的な体験だったに違いない。自宅の周辺はやたら猫が多いのだが、こんな日だと一匹も現れなくなる。たぶんみな例の歌のように、温いところで丸くなっているのだろう。『耳をすませば』に出てきた猫のような、丸くならなくても十分丸いアイツはたぶん、今日もどこかであの兎尻を披露しながらさらに丸くなる作業に精を出している。