■『百年の誤読 海外文学編』があまりに面白くいっき読み。十代を大して読書せず過ごしたので、こういう企画は大変参考になる。が、読まない本を増やそうと思ったけど、それより断然読みたい本が増えてしまったのですごい困るんですけ怒。既に積読本が3、40冊あるというのに、またブックオフに通ってしまいそう・・・・・・



■何故だ。何故作る度、中までちゃんと火が通らないうちに両面こんがり焼けてしまうんだ。何故なんだ。答えてくれハンバーグよ。俺はお前をもっとペッタン平たくすればよかったのか。だが俺はふくよかなお前が好きや。好きや好きや、むっちゃ好っきゃねん。だから丸っこくしてまうねん。

屈辱にまみれながら俺は、お前を皿ごとラッピングし、レンジでチンした。取り出したお前は、内部に潜めていた肉汁を、ダクダクと溢れさせているではないか。いやらしい。なんなんだお前は。ライパンよりレンジのほうがいいと言うのか。俺が握ったパンで火を受けるより、高周波で加熱されるほうを選ぶというのか。

俺は苦悩にうち震えながらお前を口に含む。・・・・・・、うまい。普通にうまい。とりたててこれといった特徴はないが、うまいことには変わりはない。ばくばくばくとお前を全て平らげてしまうと、文句をいう相手がいなくなってしまった。

本当に憎むべき相手は、食べたくもないし、もったいなくて捨てるに捨てられない輩なのだろうと気づく。あいつらは傲慢なことに、いつまでも我々の視界中に居続ける気でいる。味覚と倫理の板ばさみ。お手上げである。そんなやつらは丸ごとタッパに入れて冷凍庫にぶちこんでしまえッ!という荒業もあるが、ハッキリ言ってオススメはできない。理由は書くまでもないだろう。