キング・オブ・コントを見た。コントの大会はDVD化されたライブをレンタルして見る、という行為が一般化している現在、あんまり意義はないんじゃないかと思っていたけれど、実際見てみるとM−1よりも面白かった(※番組の作り方ではなくネタそのものが)。

当初から「吉本組織票」なるものが怪訝されており、番組冒頭でちょろっとそれに触れていた松本人志氏は、「吉本組織票」なるものがあるかのような投票結果が出てしまい、エンディング近くで眉をひそめていた。出場した芸人に投票させるという、TBSらしい出演者に丸投げ+残酷なシステムは、今回なんともすっきりしない終わり方を生んだように思う。

個人的にはテクニックや、何度見ても面白いという点でバナナマンが優勝じゃないかと思っているけど、元々審査基準の曖昧なお祭りなのだし、芸人がみんなバッファロー吾郎に優勝してもらいたいと思っているならそれはそれでいいと思った。そこには別の感動や納得があるように感じたし。

見て実感したけどそもそもコントって漫才と違って幅がだだっぴろく、漫才のように基本となるスタイルすらないので、審査員は「発想の新しさ」やテクニックで評価するよりも、「個人的な好き嫌い」という評価にひどく寄ってしまうのではなかろうか。

きっと来年もあるならばきっとルールは変わるだろうけど、審査はまた荒れると思う。奇しくも知られていないコンビが有利になるM−1とは対称的なのだけれど、ベテランが有利になってしまう点は変えたほうがいい(素人でも結果が読めちゃうから)。っていうかそもそも一千万なんてあげるからみんなカリカリしちゃうんだろうなー。

でもきっとバッファロー五郎はいい感じに大金を無駄使いしてくれると思う。とりあえず、大喜利の大会「ダイナマイト関西」を関東でも放送できるようにして欲しい。

http://www.d-kan.net/index.html

今年のメンツはやばい。常連に加えジャルジャル、キンコメ、モンスターエンジンの名前が! さらに漫画家の和田ラジヲまでも!! 審査は毎度曖昧、だけど実力派、新進気鋭がちゃんと台頭してくるのが不思議。去年は深夜やってたけど、今年も見れるのかなー。結果わかってからDVDで、とかは正直やなんですけど。