肌寒くなると紅茶花伝中毒になっていたのだが、今年はどうやら免れそうである。「ふってふんわり宇治抹茶ラテ」これが新しい相棒の名だ。これからコイツの魅力を伝えるのでよくよく読むように。

まずポッカというマイナーな自動販売機でしか売っていないことが挙げられる。探しに探し、やっと出会えたときのあの喜び。これはコカ・コーラには真似できない高揚感である。さらに言うと、たとえポッカの自販機であっても置いてないことがあるのだ。体感でいうと四台に一台くらいにしか入っていない(少ねぇ!)。遠めで「見つけた!」と喜んで駆け寄っていくも、コイン片手に呆然とさせられることが多々あるのだ。

そう、もうお解かりであろう。相棒「ふってふんわり宇治抹茶ラテ」は、一部の人に愛されたあの「プリンシェイク」を彷彿とさせるのである。なんと10秒ふってからお飲みくださいという指示などまで書いてあり、やっと出会って飲んでみると、さほどおいしいわけではない、という虚脱感すら瓜二つ。

素晴らしい。新しい相棒の魅力はこれで十分伝わったことだろう。みな今すぐにでもコンクリートジャングルを駆け回り、彼を見つけ出し飲んで喪失感を味わいたいところだろうがちょっと待って頂きたい。あまり調子にのってみんなでパカパカ飲むと、彼の最大の魅力である「適度な貴重性が」失われてしまう。それだけは避けなければならない。彼をただの半端な飲料にしないよう飲む量はほどほどに。