2009-01-01から1年間の記事一覧

コマツさんは震える携帯電話を手にとり、画面に映し出されている情報を確認した。随分と連絡をとっていない相手だったが、拒否する理由もないので通話を許可した。「おーす、アノ話なんだけどさ―」「アノ?」「ん?」「んん?」「あー悪いかけ間違えたかも、…

「俺のような人間を信用しているヤツなんか信用できない。まして好きだとか言ってくるやつなんて、気が触れているとしか思えない」そんなコマツさんの発言を耳にした友人Kは、ふとある女のことを思い出した。その女は友人Kとは長い付き合いだったが、コマ…

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殺人現場は一見閑散とした雰囲気だが、実際には色々なことを物語っている。この場所から読みとれることは、被害者であるコマツさんは倒れ、己の死を自覚、そしてまさに毒を盛られ死の直前に飲んだと思われるカフェオーレの液を使い、なにかメッセージのよう…

コマツさんは本日未明、突然マックシェイクが飲みたくなり、その加工食品を置いている店を見つけそこに足を踏みいれた。カウンターまでいくとユニフォームを着たにこやかな女性に迎えられたコマツさん。何を履き違えたのか多少カッコつけながらお目当ての品…

友人Kはかなり前からコマツさんを変わった人だと思っていたが、まさか分身するとは予想していなかった。週末、突然の呼び出しに応じたはいいが、目の前に二人のコマツさん。いったいどうしろというのだ。「「見てのとおりだ」」とおりだ、じゃねーよ!なん…

ワレワレワ、ウチュウヂンダ。「そのワレワレってには僕も入ってるんですかね?」 アタリマエダ。「えー、まじでかー」 マヂダ。「・・・・・・」 ・・・・・・。「ちょっとさっきから人事のようにぼけ〜と眺めてるけど、あんたもワレワレの中に入ってるんだからね」 ワ…

掛け布団を替えてからというもの、毎晩のように悪夢を見るんですけど・・・・・・。

商店街の中にある古ぼけたお茶屋の店長らしき人物が、あーなんか眠気覚めねぇわー、と真向かいにあるVELOCEでコーヒーを購入し、自分の店の中でそれを美味そうに飲む、という光景に唖然とする。まぁそういう日もあるんだろうけどさ・・・・・・。

近く、と呼べるギリギリの距離にあるお気に入りのパン屋さんが閉店することを知る。ここのパンをおいしく食べるためにわざわざ他店のパンを間に挟み、そのありがたみを確かめる、ということまでしているのに、まさかなくなってしまうだなんて・・・・・・。生活が…

絵本が動いてる!この間、テレビをザッピングしまくっていると、なんと荒井良二の絵が動いているではありませんか。それは「スキマの国のポルタ」という、NHK教育でやってる幼児向け(?)アニメで、数年前に作ったものの再放送らしい。シンプル過ぎるの…

「男はみんなエロい」この台詞が、女性の前で思わず助平なことを口にしてしまい、それを弁解するために男性がよく使う「逃げ」の常套句であることはみなさん良くご存知だろう。俺だけじゃなく男全員、この地球(ホシ)に住む約半分の、最近アメリカの大統領…

以前、集団的純異性交遊をしていたとき、その中のひとりが財布を拾った。中には決して少なくない金額と各種カードが入っており、すぐに警察に届けようという話になった。この金でおいしいもの食おうぜッ!などとはしゃぐ輩はひとりもいない。大変健全な友人…

カレーは強い。誰もまともに戦って、勝てたことがない。未知なるエネルギーを含んでいるその流動体は、どのように行動するのかまったく予想できず、相手はなされるがままとなってしまう。圧倒的なその力を見せつけられ、なす術がないことを知るのだ。無敵の…

たまたま見つけたClaude Ponti(クロード・ポンティ)『ADELLE S'EN MELE(アデルといっしょ)』が楽しい。大判でしかも見開きを使った異常な情報量の絵本で、一度に全体を把握できないことに加え、ページをめくるとあまりにも多くの変化があるので、進んだ…

「好きなタイプを芸能人でいうと、経済ジャーナリストの荻原博子だ!」とわざわざ公言する友人Kは、所謂「熟女好き」である。それを知ったコマツさんは、友人Kと街中を歩く際、あの人なんてどう?、ねーねー今すれ違った人は?、などと中年女性を見つける…

明けてしまった。一般市民が暢気にカウントダウンをしている頃、「明かしてなるものか!」と叫びながら我々は、必死の抵抗を試みた。今年こそ366日目を迎えてみせる。そして閏年でも味わえない、夢の367日を体験してやるッ!そんな強い気持ちで大晦日に挑ん…