コマツさんは指摘した。「そこまでいくとひと目惚れではなく、見た目惚れです!」

コマツさんは静かな湖畔をフィアンセと呼べる相手と手をつないで歩いている。所謂散歩である。残念なことに夢の中であるせいか、フィアンセの顔にはモザイクがかかっているのだが、大らかなコマツさんはまったくそれを問題にしない。二人でロマンチックに湖…

何か大きな間違いを犯しているのではないか?コマツさんはとあるドキュメンタリー番組を見ていたら、ヨーロッパのどこかの青年の背中に「拉致」と彫られていたので奇妙な気持ちになった。日本の若者が早まってそうするように、海外の若者も勢いで刺青をする…

再放送が多いので、録画したもののマメに見ていなかったBS世界のドキュメンタリーをまたちょこちょこ見始める。「“マダム・ムラ”で昼食を 〜フランス 家族食堂の100年〜」という地味なドキュメンタリーに地味に心打たれる。冒頭の客が料理を食べるシーンが…

コマツさんは充電能力の減退を主な理由に、久々に携帯電話を買い替えることにした。しかし店頭を見回してみると、知らない単語や条件が並んでいてよくわからない。面倒はご免だ。そう考えたコマツさんは、細かいことが書いていない店で買うことを決意したの…

便秘による腹痛で深夜目覚め、椅子だけあって机のない不思議な個室に駆け込みそれらしきものをなんとか捻り出したはいいが、その日はまさかの断水デイ。風呂場に溜めてあった水を桶で運びヤツを流す、また腹が疼きだしちょこっとヤツが現れ、再度水を運んで…

コマツさんは何かと緊張してしまうプレッシャーに弱い成人男性である。そのため下痢の症状に悩まされることはあっても、便秘に苦しむことは今までなかった。だが、2週間前の食あたりから続く内蔵事変により、その点でも貴重な経験をすることになった。コマ…

キング・オブ・コントを見た。コントの大会はDVD化されたライブをレンタルして見る、という行為が一般化している現在、あんまり意義はないんじゃないかと思っていたけれど、実際見てみるとM−1よりも面白かった(※番組の作り方ではなくネタそのものが)…

胃がとんでもないことになって、遅12日目(長ェ!)。最初は風邪だと思っていたが、やはり食中毒だったのかもしれない。やっと3食に絶えられる体に戻ってきたので、なんとかお粥生活から抜け出せそう(それでも胃が3分の1になったような感覚は健在・・・・・・)…

い が いたく て ねられ ない

これから酸劇を記録する。 一日目コマツさん母が新大久保で買ってきたというあさりのキムチが食卓に並んだ。「おいしそう!」と口にしながら食べたものの、おいしくない。というか、「不味い」とは別の「マズい」味がしたのであった。今思えばなぜそんな選択…

深夜零時。コマツさんは妖怪〈冷や飯うまい〉に変身する。何かに取り付かれたようにキッチンに赴き、炊飯器をパカリと開け、うまいうまいと中身を空にしてしまうのだ。もし貴方がご飯を炊きすぎ、食後ラップして冷凍庫につっこまずそのまま放置すれば、寝静…

コマツさんは趣味の押し付けがだ〜い好き☆ 頼まれてもいないのに、ニタニタとえげつなく微笑みながらいきなり本を取り出し「読めばいいと思う」と直接手渡すのである。友人はいい迷惑だ。特段読みたいわけでもないのに独断と偏見で嵩張るモノを押し付けられ…

疲れが溜まっていたり、酔っていたり。慣れない環境に突然おかれたり、やらなければならない作業に忙殺されたり・・・・・・、そんな状態/状況にあると、普段ならばさっと流して許せてしまうことでも、いちいちイラついてしまうこともある。そんなことは分かって…

みんな、よく覚えておこう。他人の気持ちを本人の確認をとらず代弁する行為は、ろくな結果を招かない。たが、それをしないで生きていくのはたいへん難しいのでR

コマツさんは叫んだ。早く来すぎた! 常に五分前の五分前行動を心がけなくてもしてしまうコマツさんなのだが、今日はちょっとした遠出とあって、十分前の十分前行動をしてしまったのである。自然といつも待つ側に回るので、時間を潰すのは慣れている。のだが…

待ってください。何でですか。ちょっとでいいんです。もう少しここに居させてください。お願いします。お願いしますから待ってください。もう少しだけ、もう少しだけでいいんです。何も悪いことしてないです。なんで。なんでですか。もう少しだけ、もう少し…

「プリングルスのハニーマスタード味が死ぬほど食べたい」それは寂しい人間にありがちな、孤独を紛らわすための一人言だった。けれどもその後少し変わったことが起きた。お髭の妖精さん(←パッケージのアイツ)がにゅるりと現れて、「だったらそうすればいい…

私は神だ。八百万の神が祭り上げられるこの島で、この私が神でないという理由がどこにあろうか。否定する輩がいるならば、堂々と「そうでない」証拠を出してもらいたい。先日そのことに気づいた私は愕然とした。「そんな馬鹿な」と何度も口にしてしまうほど…

観る者にやさしくない過密スケジュールに踊らされてみると、やはりオリンピックは世界規模のお祭りなのだと実感。どの競技も当然ナンバーワンを決定するために行われているので、優勝の感激や選手同士の友情などとう、感動の嵐に我々は曝されることになる。…

「嘘でもいいから本当のことを言って」真正面にいる女からの突然発言で追い詰められるコマツさん。いったいどんな流れでこんな状況になったのか、まったく見当もつかない。耳にした言葉をもう一度頭の中で繰り返し、矛盾しているのでは? という当然の疑問が…

「信じていたのに裏切られた」仕事のあとや休日は、もっぱら引きこもりがちのKに呼び出された時点で、緊急に聴いてもらいたい愚痴でもあるのだろうと予想はしていた。そしてその内容も「きっと例のアレだろう」と見当をつけていたのだが、それらは半分正し…

先日、友人とご飯を食べる機会があった。暑い日々が続いたので気をきかせたのか、最近聞いた怖い話とやらを彼女は急に語りはじめた。それは幽霊(と思われる非生命)が出てくるもので、その類は一切信じていない(というかそもそも、どうして信じられるのか…

清く! 涼しく! 美しく!子供たちが楽しげにそう連呼しているのを耳にして、そうありたいものだと汗を拭い、ためしに背筋をぴんと伸ばしながら歩いてみた。何が可笑しいのか理解に苦しむが、小学生(特に男子)は――お笑い芸人のネタを例に挙げるまでもなく―…

「生理的に受け入れなれない」という言い訳が「生理的に受け入れられない」。それはなぜか。「受け入れられない」の対象を、人間に限定して考えてもらえば話が早いだろう。そのグロテスクさが鮮明にさるはずだ。「生理的に受け入れない」のならば、それ相応…

大相撲がある時期は、毎日が楽しくてしかたがない。今日は全国の琴奨菊萌えのみなさんが両手を挙げて小躍りしながら喜んだ日でしたね。インタビュールームでの満面の笑みがあまりにもキュート過ぎ。あれを一度見たら応援せずにはいられません。自分がにわか…

「眼鏡をオシャレにしたら負けだと思ってる」真剣な眼差しでそう言ったヤシマさんはすぐに「冗談だよ、冗談」と俺の表情をのぞきながら笑った。 今日は久しぶりの会合だった。全国眼鏡振興会、通称「メガネクラブ」は、十数年前から続くコンタクトレンズの猛…

友人の結婚式の朝だというのに、今日も隣の夫婦喧嘩で目が覚めた。壁をもすり抜ける女の罵声。高音より低音のほうが響くなんて嘘のようだ。一度コレが始まると、深夜だろうと早朝だろうと数時間続くので起きるしかない。喧嘩の内容なんて聞き取るまでもく、…

これは夢の話だ。写真嫌いで有名なコマツさんは、以前ならば撮られること自体を拒否していたのだが、最近は大人になって――というかいちいち断る面倒になって「撮ってもいいが見せてくれるな」という態度を取るようになっていた。自分の映っている写真など必…

これは個人的な感覚なのだが、空気が読めないのと、デリカシーがないのと、モラルに欠けているのは全部違って、最初のは笑って許せるし、次のはなんとか耐えられるけど、最後のは(完全なプライベートだと特に)我慢できねーんだよバカヤロー!ということで…